• 投稿カテゴリー:コラム / 食事

公開日:2021-04-26

ブドウ糖と果糖の性質の違い

 

同じ糖質でも、ご飯やパンなどの主食と、果物などの甘いものは別物なのでは、と思うかもしれません。実際にこれらは糖質の種類が異なり、その特徴も違います。

 

ご飯やパンをはじめとする主食は、体内でブドウ糖に分解されてエネルギー源となります。

 

これに対して果物に含まれる糖質は、主に果糖という物質です。ブドウ糖と果糖を比べると、ブドウ糖の方がエネルギーになりやすいため、体内ではまずブドウ糖の方から消費されます。

 

一方、果糖はエネルギーとしてはすぐには使われず、脂肪として蓄えられます。つまり、果糖は肥満に直結する糖質というわけです。ヘルシーなイメージが定着している果物ですが、実は太りやすい食べ物なのです。

 

ちなみにブドウ糖や果糖は糖質の中で最小単位の物質で、”単糖類”と呼ばれています。

糖質にはこのほか、単糖類がふたつくっついた”二糖類”や単糖類がたくさん集まった”多糖類”などの種類があります。

 

これらの特徴として挙げられるのは、小さな糖質ほど身体に吸収されやすいということ。

単糖類や二糖類は食べてすぐに血糖値が上がりますが、多糖類は消化に時間がかかるため血糖値の上がり方が糖質の中では緩やかです。

 

砂糖はブドウ糖と果糖が結合した形になっていて、最悪と言えます。

 

単糖類(糖質の最小単位)

 

ブドウ糖(グルコース) 体内でエネルギーとして使われる糖質。

果糖  (フルクトース)最も甘く水に溶けやすい糖質。 果実などに含まれる

ガラクトース      ブドウ糖とよく似た糖質。   乳製品やガムなどに含まれる

 

二糖類(単糖類が2つくっついたもの)

 

ショ糖(スクロース)  ブドウ糖+果糖。砂糖の主成分

乳糖 (ラクトース)  ブドウ糖+ガラクトース。牛乳や乳製品に含まれる

麦芽糖(マルトース)  ブドウ糖+ブドウ糖。アメやアイスなどに使われる

 

多糖類(単糖類がたくさんくっついたもの)

 

でんぷん        ブドウ糖が多数集合したもの。稲やとうもろこしに含まれる

セルロース       ブドウ糖が多数集合したもの。食物繊維に含まれる

グリコーゲン      ブドウ糖が多数集合したもの。エネルギー源として貯蔵される

 

まとめ

 

フルーツも食べ過ぎれば体脂肪に変わります。しかしビタミンなど美と健康に嬉しい栄養素があり、低脂質です。

 

正しく食べれば太る食材ではありません。適量に留意しながら、フルーツを食生活にとり入れてはいかがでしょうか。