• 投稿カテゴリー:コラム

公開日:2020-06-04

最も重要なエネルギー源

三大栄養素である「タンパク質」「脂質」「糖質」はすべてエネルギー源になります。

糖質は炭素、酸素、水素が結合した化合物で、体内で二酸化炭素と水素に分解され、あっという間に1gあたり4キロカロリーのエネルギーが発生する。疲れた時に甘いものを食べると、なぜか元気になるのか?

どんな栄養素より素早くエネルギーをつくることができるのが特徴です。

糖質は炭水化物から消化吸収されない食物繊維を除いたものをしめす。

「糖質=炭水化物-食物繊維」になる。

炭水化物ときいてすぐに思いつくのはご飯もパンも、よく噛むと甘くなってくるのは糖質が含まれているからです。

糖質の構造

糖質はその構造によって、単糖類、小糖類、多糖類に大別される。単糖とは、これ以上分解すると糖質ではなくなるという、糖質として最も小さな単位です。

単糖類は一般的に甘みがあって水によく溶ける。代表的なのはブドウ糖。人間にとって大事な脳はこのブドウ糖をエネルギーとして機能します。

だから、ブドウ糖が不足すると記憶力の低下、脱力感を生じるようになる。

「朝ごはんをちゃんと食べなさい」と昔からいわれるのは、「糖質を摂らないと頭が働かないよ」ということです。

小糖類は、単糖が2~10個結びついたものをいう。オリゴ糖や、料理などに使う砂糖、麦芽糖がこの部類になる。

そして多糖類は、単糖は10個以上が結びついたもの。穀類、イモ類、豆類などの植物性食品に多く含まれるデンプンがそれになります。

水に溶けず甘みはないですよね。

糖アルコール類というものもあります。野菜や果物、キノコ、海藻、ワインや清酒、醤油や味噌などの発酵食品に含まれています。

いずれにしても糖質はスピーディにエネルギーに変わってくれるのだが、厄介なことに余った分は脂肪に変わる。

肝臓や脂肪細胞に蓄えられてしまうから摂りすぎには注意が必要です。

糖質ダイエットはキケン?

近頃の流行である糖質ダイエット!

糖質制限すると、肝臓に貯めてあった糖質を使うことになる。その糖質は水分がくっついているから、直後に体重が減るのは体内の水分量が減っているということです。

決して体脂肪が落ちているわけではない。それに糖質の主な働きを考えれば分かることだが、糖質が不足すると困るのは脳です。極度の糖質制限は自分の体に害を及ぼす可能性が高いので気を付けよう!

 

低GI食品って?

「GI(グリセミック・インデックス)」とは、パンや米などの炭水化物を摂取したときの血糖値の上がりやすさを示したものだ。低GI食品とは食後の血糖値が上がりにくい食べ物のことで、一般的に健康によいと言われている。

なぜ低GIだと健康にいいかというと・・・

それには「インシュリン」というホルモンが関係している。インシュリンは食後に上昇した血糖値を下げる働きがあり、上昇が大きいほど分泌量が多くなる。しかし、インシュリンには脂肪を作って脂肪細胞の分解を抑制する働きがあるから、分泌されすぎると肥満の原因になってしまう。

糖尿病やダイエット中はGI値の低い食品を選ぶといい。穀類などはなるべく精白されていないものを選んだり、一度にたくさん食べれずに回数を分けて少量ずつ食べるなど、血糖値の上がりにくい食べ物も心掛けたい。