• 投稿カテゴリー:コラム / 食事

公開日:2021-04-19

サバ缶ブームも納得、「魚缶」のスゴさとは

体に良いと言われるけれど、調理のハードルが高くてなかなかとれない「魚」。そんな魚を手軽にとれる、便利な食材が魚の缶詰です。今回はサバ缶についてご紹介します。

魚の缶詰の栄養価は何がすごいの?
サバ缶の健康効果が高いと様々なメディアで紹介されて以降、サバ缶の生産量がツナ缶を抜くなど「サバ缶ブーム」が起こりました。
近年ではその種類も増え、高級缶詰からトマトやカレー味など様々な魚介缶詰が登場しています。
注目されたのがサバに含まれる栄養素である、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といったオメガ3(n-3)系脂肪酸がもつ健康効果です。
具体的には、生活習慣病の予防や脳の活性化、ダイエット効果などです。
このオメガ3は人の体では作ることができないので、積極的にとりたい栄養素です。

サバ缶の栄養素

DHA

サバをはじめとする青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)。体の中で作ることのできない必須脂肪酸のひとつで、血中の中性脂肪やコレステロールを下げる効果のほか、記憶力の向上などの効果が期待できることから「頭が良くなる栄養素」として知られています。
そんなDHAは酸素に触れると酸化して効果が失われやすいのが特徴なのです。生のサバを調理するよりも、獲れたらすぐに真空調理しているサバの缶詰は、酸化によるDHAの効果が失われにくいと言われています。

たんぱく質

サバには豊富なたんぱく質が含まれています。例えばサバ水煮缶1缶(190g)に含まれるたんぱく質の量は26.8g。これは、1缶で成人男性位が1日に必要なたんぱく質量(50g)の半分以上を摂れるということになります。
ついつい食事を麺類だけ、丼だけで済ませてしまうとたんぱく質が不足しがち。サバ缶をプラスするだけで簡単にたんぱく質を補うことができます。
DHAと同じく体内で生成できない必須脂肪酸のひとつ、EPA(エイコサペンタエン酸)。
EPAには悪玉コレステロールを下げる働きや、血栓ができるのを防ぐ働きがあります。それにより動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防する効果が期待できます。

ビタミンD

ビタミンDはカルシウムの吸収を手助けする働きがあります。カルシウム、ビタミンDを共に多く含むサバ缶は、まさに丈夫な骨を作るのにぴったりの食材といえます。

【豆知識】 サバ缶は汁・骨まで食べるのがおすすめ!

サバ缶の汁の中にも水に溶けだしている栄養素が多いため、くまなく摂るためには汁ごと料理に活用するのがおすすめです。
まとめ
健康のためには、DHAやEPA、ビタミンDなどの栄養素をコンスタントに摂取するのが望ましいため、積極的にサバ缶を食事に取り入れていきましょう。