公開日:2020-07-07
筋肉の減少が怖い病気を引き起こす「サルコペニア」
歳をとって体つきがぽっちゃりしてくるのは、年齢を重ねるごとに筋肉の量が低下するためです。
事実、筋肉量は、20代から30代をピークに減少し始め、40歳以降は10年ごとに8~10%ずつ失われていくことがわかっています。こうした加齢に伴う筋肉量の減少を「サルコペニア」と言います。
サルコペニアとは?
サルコペニアには痛みなどの自覚症状がないため軽視されがちですが、おそろしい生活習慣病の原因となり得ることを考えると決して放置していいものではありません。
サルコペニアが進行すると筋肉や骨、関節などの運動器に障害が生じ、立ったり、歩いたりする動作が困難になる「ロコモティブシンドローム」につながります。
コレステロール値や血圧の上昇による心疾患や脳疾患、糖尿病などにも、関連していることが報告されています。
サルコペニアになると
●日常の動作が困難になる
●転倒や骨折
●痩せにくくなる
●寝たきりに
●心筋梗塞や脳卒中のリスク
●糖尿病のリスク
サルコペニアを防ぐために
高齢者も若者もサルコペニアを防ぐために必要なのは、やはり十分なたんぱく質。3度の食事それぞれ20g以上を摂取し、適度な運動も組み合わせて筋肉を維持することが一番の対策です。