公開日:2021-01-02
血中の脂質が増減して異常な値を示す状態
血液中の脂質には、LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリアシルグリセロール(中性脂肪)などがあります。これらが多すぎたり少なすぎたりして異常な値になっている状態が脂質異常症です。
コレステロールは少なければよいわけではない
一般に、コレステロールは低いほどよいと思われがちですが、そうとは限りません。コレステロールは身体を維持するために欠かせない成分なので、一定量は必要です。また、余分なコレステロールを回収して肝臓へ戻したり、血管壁についてコレステロールを除去したりする働きがあるHDLコレステロールは、減少する動脈硬化のリスクが高まります。
食事と運動を中心に生活習慣を改善する
脂質異常症は、自覚症状がないため病気と診断されても放置してしまいがちです。しかし、放っておくと動脈硬化を引き起こし、命にかかわる病気につながることもあります。取り返しのつかない状態になる前に生活習慣を見直し、病気を防ぎましょう。
主な改善方法は、食事と運動です。適正体重が維持できるように摂取カロリーや消費カロリーを調整します。ただし、摂取カロリーを意識しすぎて栄養バランスを崩さないように注意しましょう。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な野菜や果物、海藻、きのこなどをしっかりと食べるのがポイントです。