公開日:2020-12-10

最終更新日:2021-05-16

 

強いストレスが自律神経を乱して不調の元凶に

「気分が沈む」「何をするにも億劫に感じる」「ついイライラして怒りっぽくなる」・・・・。

忙しい日々に追われていると、そんな心の不調を感じる場面が数多くあります。他にも、めまいや頭痛、動悸、肩こり、冷えやむくみ、不眠といった不快な身体症状に悩まされている人も少なくないでしょう。

病院で詳しく検査をしても特に原因が見つからない場合、これらの症状は「疲れ」として一括りにされてしまうことが多いです。

しかし疲れにも対処の必要な疲れと、そうでない疲れがあります。趣味のスポーツで思い切り身体を動かしたあとに感じる心地よい疲労感は、体にとってプラスになる疲れと言えます。

 

一方で、仕事や人間関係で強いストレスを受けると、たとえ肉体を酷使していなくても身体がずっしりと重くなるような酷い疲れを感じることがあります。

問題となるのはこうした不快な症状です。

不快な疲れを感じるときには、「自律神経」が乱れを引き起こしているかもしれません。

●ストレス

●パワハラ

●夜更かし

●激務

自律神経ってどんなもの?

まずは神経について、脳と身体の各器官がお互いに情報を伝え合う「道」のようなもの。

体の内側、外側からのあらゆる刺激は情報として

神経を伝わって脳や身体の各器官へと送られ、様々な動きや反応を引き起こします。

情報を伝える神経は大きく2つに分けられます。

脳から脊髄へとつながる「中枢神経」と、そこから全身の隅々へと伸びる「末梢神経」です。さらに末梢神経は「体性神経」と「自律神経」とに分けられます。体性神経には感覚を伝える「知覚神経」と、手足などの筋肉を動かす「運動神経」があります。一方の自律神経は、内臓の働きや血液の流れなど、生命を維持するための機能を司っています。

 

自律神経は自分の意思でコントロールすることが出来ません。

心臓をうごかして血液を全身へと送る、呼吸をする、食べ物を消化し栄養素を吸収する、暑いときに汗を出し、寒いときに体を震えさせて体温調整をする。

 

これらはすべて自律神経の働きによって制御されているものです。

起きているときも、眠っているときも、私たちの意思に関係なく、体の機能を維持するために自律神経は24時間休みなく働き続けています。

血液の流れや内臓の動きを司る

「自律神経」の役割について解説する前にまずは、「神経」について確認しておきましょう。

 

神経とは

脳と体の各器官が互いに情報を伝え合う、道のようなもの。

体の内側、外側からのあらゆる刺激は情報として神経を伝わって脳や体の各器官へと送られ、様々な動きや反応を引き起こします。

 

私たちが痛みを感じるのも、埃っぽい場所でくしゃみが出るのも、情報が神経という道を通って伝わり合っている証拠なのです。

 

情報を伝える神経は大きく2つに分けられます。

脳から脊髄へとつながる「中枢神経」と、そこから全身の隅々へと伸びる「末梢神経」です。

 

さらに末梢神経は「体性神経」と「自律神経」とに分けられます。体性神経には感覚を伝える「知覚神経」と、手足などの筋肉を動かす「運動神経」があります。一方の「自律神経」は、内臓の働きや血液の流れなど、生命を維持するための機能を司っています。

 

自律神経は、自分の意思でコントールすることができません。心臓を動かして血液を全身へと送る、呼吸をする、食べ物を消化し栄養素を吸収する、暑いときに汗を出し、寒い時に体を震えさせて体温調整をする。

 

これらは全て自律神経の働きによって制御されているものです。起きているときも、眠っている時も、私たちの意思に関係なく、体の機能を維持するために自律神経は24時間休むことなく働き続けているのです。

 

自律神経の位置づけ

 

中枢神経・・・脳とそれに繋がって腰まで伸びる神経の束である脊髄の総称

末梢神経・・・中枢神経から全身に網目のように張り巡らされている神経

自律神経・・・交感神経・副交感神経 意思でコントロール不可能

体性神経・・・運動神経(手足の筋肉を動かす指令を脳から届ける)

       知覚神経(痛い、暑いなどの感覚を脳に伝える)

 

自律神経は自分の意思でコントロールできない

寝ている時でも絶えず働き続ける

 

自律神経は自分の意思でコントロールしなくても24時間365日可動しているため、睡眠中に呼吸を続けられたり、体温を約36度に保ち続けられたりするのです。

 

 

年齢より老けて見えるのには理由があった!?

 

自律神経が整うと若返る!?

 

昔と比べて疲れやすかったり、同じような生活をしていても肌荒れが気になったり、今まで気にならなかった些細なことにイライラしてしまったりという状態を「年のせい」と思う方もいるでしょう。

 

しかし、その一方で同じ年齢を重ねていても見た目も若々しく、健康でアクティブに過ごせている人が多いのも事実。

 

その違いの理由には自律神経が大きく関わっています。自律神経が整うと胃腸の調子が良くなり、栄養素を十分に吸収できるため、血液の質が上がり肌や髪にツヤがでます。

吸収されなかった栄養素が脂肪として蓄積することもありません。

 

つまり、自律神経のバランスがいい人は、見た目も、体の中身も実年齢よりも若々しくいられるのです。

 

我々のデータでは、男性は30代以降、女性は40代以降に自律神経のトータルパワーが10年で15%ずつ下がっていきます。

 

若いうちは多少無理をして自律神経が乱れても、副交感神経がリカバリーして、正常な状態に戻してくれていましたが、加齢によって副交感神経が低下するため、簡単にリカバリーできなくなるのです。

 

そのため、年齢を重ねていくなかなか乱れがちな自律神経を整える努力が必要なのです。

具体的には、下がってしまった副交感神経の働きを高めることが大切。

 

免疫力低下に伴う病気の発症を食い止めるだけではなく、老化も遅らせることができます。

 

自律神経のバランスがいいと実年齢よりも若く見える

 

自律神経が整っていると、質の良い血液が体の隅々まで行き届くので健康状態が良好で見た目も若々しく、内面もハツラツとします。

 

自律神経が整うと若返る理由

 

血管は交感神経が強く働いているときに収縮し、副交感神経が強く働いているときに拡張します。

 

どちらもバランスよく働くことで収縮都拡張を繰り返し、体中の隅々まで血液が行き渡り脳をはじめ体中に栄養素がしっかり届くため、肉体的にも精神的にも若々しくいられます。

 

まとめ

 

最近太った・・・なんだか体調がすぐれないという方は、自律神経をしっかりと整えて見て、中年以降も若々しく元気に過ごしましょう。