公開日:2021-05-16

梅雨どきになると何となく体が重くて、下半身がむくみやすい・・・。そんな悩みはありませんか?

 

ふくらはぎや足などにむくみが生じる原因や、むくみを解消するために効果的なケアについて、今回は紹介してます。

 

下半身の筋肉不足がむくみの大きな要因

 

夕方になるとふくらはぎがむくんでパンパンに張り、靴がきつくなる……。

むくみとは、余分な水分がたまっている状態のことで、こうした下半身のむくみは一般的に男性より女性に多くみられます。

その理由の一つとして、女性は男性よりも筋肉量が少ない点が挙げられます。

なぜ筋肉量が少ないと下半身がむくみやすくなるのでしょうか。それは、脚の筋肉には重要なポンプ機能があるからです。

私たちの体内では、心臓から送り出された血液が動脈を通り、全身の細胞へと酸素や栄養素が運ばれています。同時に二酸化炭素や老廃物などの不要物を回収し、静脈を通って心臓へと血液が戻ります。

下半身の静脈の血液は重力に逆らって下から上へと流れる必要があり、筋肉によるポンプ作用によって血液を心臓に戻しています。

しかし、もともと筋肉量が少なかったり、あるいは立ちっぱなし、座りっぱなしなど生活環境や運動不足、加齢などによって筋力が低下したりすると、ポンプ機能がうまく働かなくなります。

すると血流が滞り、余分な水分が血液中やリンパ管からしみ出して、細胞と細胞の間にたまっていきます。これが足にむくみが生じる主なメカニズムです。

暑い季節も「冷え」には要注意

 

暑い時期でも冷房の利いた室内で長時間過ごしたり、薄着で肌を露出したりすることが多いと体が冷えやすくなり、むくみにつながる場合があります。

 

特に足首まわりの冷えはふくらはぎなどの筋肉を硬くし、下半身をむくませる原因になるので要注意。夏でもソックスを着用するなどして、冷やさないよう心がけましょう。

 

むくみの予防法

むくみは、普段の生活で少し意識するだけでも予防できます。

1.体を動かす

普段から体の血行を良くしておくことがむくみ対策には有効です。定期的に運動を取り入れるほか、普段から階段を使う、できるだけ早足で歩くなど、特に足を動かすことを意識してみましょう。
また、運動をして体の筋力をつけておけば血行促進はもちろん、筋肉が熱を作るので体温アップにもつながります。冷えにくい体は、むくみにくい体にもつながっており、むくみ対策には最適です。

2.塩分を摂りすぎない

 

体は常に体内の塩分濃度を一定にする働きがあります。そのため、塩分の多い食事を摂ると、体は水分を溜め込んで塩分濃度を下げようとします。

 

それが、むくみになる可能性もあります。外食ばかりだとどうしても塩分を多く摂りがちです。また、自炊の場合でも、加工食品には精製された塩分が多めに含まれていますので、表示を確認してから使ってください。

 

3.アルコールは飲みすぎない

 

ビール、ワイン、お酒など、アルコール類を飲むと、体の血管が広がって一時的には血行がよくなるのですが、喉が乾くので水分を多く摂ることに。

 

また、アルコールのつまみは基本的に塩分が高め。そのため、アルコール自体はもちろん、アルコールを飲む環境も、むくみをまねきやすくなります。

お酒の席は楽しいものですが、ほどほどにして、必ず休肝日をもうけましょう。

4.弾性ストッキングを着用する

 

足がむくみやすい人におすすめなのが弾性ストッキングやソックス。ふくらはぎや足首を圧迫することで、足にたまりがちな血管やリンパ管を刺激して、血液やリンパ液をもどしやすくして、むくみを予防します。

まとめ

 

一時的なむくみと思って放置しておくと、いつのまにか慢性的になってしまうかも。もしむくんでしまったら、その日のうちのむくみ対策を心がけましょう。そして、日ごろの運動や食事でむくまない体を目指しましょう!